湿度管理に関する仕事内容

高齢者が多い介護現場では、体調管理のため適度な湿度に保つことが介護職員の重要な仕事と言えるでしょう。
冬場は暖房のせいで湿度が下がりがちなので、インフルエンザなど乾燥した空気で増殖するウイルスによる感染を予防しなければなりません。
インフルエンザは感染力が強いだけでなく、体力の低下した高齢者などがかかると死に至るおそれもあるからです。
湿度を適度に保つには加湿器を用いますが、湿度が上がり過ぎると窓や壁が結露する原因となってしまうでしょう。

そこで、50%から60%程の適切な湿度保持が可能な加湿器を使用することが求められます。
また、利用者に水分補給を欠かさず喉が乾かないよう配慮しますが、排尿の回数が増えると介助の手間がかかると言って躊躇ってはいけません。
それから、介護職員は湿度を定期的に測り、適切な湿度に保たれているか確認します。
加湿器に任せきりだと、いつの間にか給水タンクが空になって空気が乾燥してしまっていることに気付かないこともあるからです。

夏場はエアコンや除湿器を用いて、湿度が上がり過ぎないよう室内の湿度管理をします。
湿度が上がると室内にカビが生える原因となります。
肺の弱い高齢者がカビの胞子を体内に入れると肺炎を引き起こす可能性があるため、カビを発生させないことが大切です。
またエアコンクリーニングを怠ると、エアコン内部にカビか発生して吹き出し口から胞子を撒き散らすことになります。
エアコンの定期点検も介護職員の仕事内容の一つと言えるでしょう。